新生活を4月に控え、家具のご質問を頂くことが増えました。
その中でも特に多いのがソファの選び方です。
私自身も何か1つ家具にこだわるなら、身体を支える家具であるソファをオススメしています。
今回は好みのインテリアイメージに合う、長く使えるソファの選び方のポイント5つをご紹介します。
■部屋の大きさや動線に配慮したサイズ
実際の部屋の大きさを正確に把握した上でソファの大きさを決めることが一番重要になります。
部屋に対して大きすぎるソファを選ぶと部屋全体のバランスが悪くなったり、動線が確保できなくなる可能性があります。
他の家具とのバランスや動線を考慮した上でソファの大きさを選びましょう。
一般的に1人分の座る幅は60cmとなりますので、2人掛けなら120cm、3人掛けなら180cmとなる場合が多いです。
そこにひじ掛けがプラスされると更に幅が大きくなります。
どれだけいいソファを見つけても部屋に入らなかったら意味がありません。
部屋の大きさやソファのサイズ、動線を必ず確認しましょう。搬入経路の確認もお忘れなく!
■住む人の人数/来客の頻度
ソファの大きさを決めるとき、家に住む人の人数も基準の1つとなります。
- 2人家族なら2人掛けソファや2.5人掛けソファ
- 4人家族なら3人掛けソファ+オットマン、もしくはL字型ソファ
という具合に、住む人の人数分座れるソファを選ぶのもポイントです。
来客が多いなら、1人暮らしでも2人掛けソファやオットマンを用意しておくと便利です。
■カバーの素材
ソファを選ぶとき、カバーの素材選びも大きなポイントになります。
大きく分けて布と合皮と本革があり、どの素材も品質によって価格に大きく左右されます。
ソファはインテリアエレメントの中で比較的大きな家具になりますので、色や素材でお部屋の印象がガラッと変わります。
自分のイメージするインテリアテイストにマッチする素材を選ぶのも大切です。
・カバー素材:布
色や柄が豊富でどのインテリアテイストにもマッチするので、一番選ぶ人が多いのが布です。
肌触りがいいので1年を通して使いやすい素材で、比較的安価な素材です。
しかしソファメーカーによっては生地ランクがあり、海外の生地やランクが高い生地はとても高価になります。
素材の中では一番汚れやすいですが、取り外してドライクリーニングできたり自宅で洗濯できる生地や、ペットが引っかいても強い生地もあります。
・カバー素材:合皮
合皮(合成皮革)とは人工的に作られた革で、ベースの生地に合成樹脂を塗り、本革のように仕上げたものです。
PVCレザーとPUレザーに分けられ、豊富な色が選べるのが特徴です。
両者も紫外線や水に弱いので経年劣化は避けられません。
一般的に5・6年、早くて3年ほどでポロポロと表面がはがれてきますので、長く使うにはあまりオススメできません。
子供が小さい間や新築を買うまでの繋ぎとして使うのにいいかもしれません。
・カバー素材:本革
ソファに使われる本革の多くは牛革です。
耐久性が高く通気性と吸湿性に優れているため蒸れにくく、高級感のある素材です。
他の素材と同様に革の質で価格が大きく左右されますが、比較的高価な素材になります。
また、縫い目が少ない革のソファほど高価になります。
縫い目が少ない=一頭の牛の革を多く使うということです。
しかし年に数回オイルでメンテナンスが必要となるのが面倒な点ではありますが、適切なお手入れをしますと10年以上長持ちします。
使うほどに独特の味わいが出てくるのが本革の最大の魅力で、長く大切に使いたい方に向いています。
■脚の素材
脚の素材は意外にもソファの印象を左右します。
主に木製とスチール製があり、床に無垢材を使っていたり、木のぬくもりを感じられるインテリアがお好きな方には脚を木製にするのがオススメです。
木製の脚にはウォールナットやオーク、チェリーなど様々な材質がありますが、床の色に合わせるのが一番きれいにまとまります。
例えば床がベージュでしたら脚もベージュ(オーク)を選ぶという具合です。
シンプルモダンやスタイリッシュモダンなど、かっこいいインテリアにしたいならスチール製の脚を選ぶのがオススメです。
上の写真と同じソファですが、脚が違うだけで印象がガラッと変わります。
スチールの色は主にシルバーと黒があります。
どちらの色もスタイリッシュでかっこいいインテリアに合うので、黒かシルバーどちらをインテリアに多く取り入れているかで選んで頂ければいいと思います。
■ウレタンの比重
ソファの座り心地を左右するのがウレタンの比重です。
ウレタンはソファの座面内部のクッション部分に使われており、
スポンジの密度を高くしたようなもので、スポンジと同様にウレタンにも空気を含む空洞があります。
ここに負荷(体重)が掛かると空気を含んでいた空洞の部分が潰れていき、これがソファがへたる原因となります。
つまりウレタンの比重が高いソファほどへたりにくいということになります。
ウレタンの比重が30㎏/㎥(キログラムパーリューベイ)以上のソファを選びますとへたりにくく座り心地の良いソファと言えます。
座り心地を重視するならウレタンの比重が一番大切になります。
■まとめ
1.部屋の大きさや動線に配慮したサイズ
2.住む人の人数/来客の頻度
3.カバーの素材
4.脚の素材
5.ウレタンの比重
以上のことを考えてソファを選ぶと好みのインテリアイメージに合う、長く使えるソファにたどり着けます。
価格の安さを優先し3年程でボロボロになるソファを使うより、少し高くても長く使えるソファの方が結局はコスパも座り心地もいいです。
「何か1つでもこだわりの家具を置きたい!」
そんな時はやっぱりソファをオススメします。
沢山種類があって選べない、自分のやりたいインテリアが分からないという方は是非弊社にご相談下さい。
1人ひとりに合った丁寧なご提案をさせて頂きます。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。